毒親解毒日記

毒親の呪いが解けない餅Kが解毒を目指す過程を赤裸々に綴ります。

何が刷り込みか

友人と暮らすようになって実家がいかに閉鎖された環境だったか思い知るようになってきた。

彼女がそういう性格なのもあるかもしれない。

けれど、ここで暮らしていると実家が本当に独房のように感じる。

私の実家は山の上の奥の方にあって、車ですら出てくるのが難しいような場所にある。

小さい頃なんかは外に出されると本当に行き場所はなかった。

近所に何軒が家はあるが、助けを求める事も出来るわけがないし、友達の家はとても遠い。まぁ近くにあったところで恥ずかしくて行けるわけがないのだが。

コンビニだって遠いし、それ以外に夜中開いてる施設は当然ないから玄関前で身を縮めながら朝を待つしかなかった。

 

そういうところでそういう感じの家だから、洗脳完了してしまうともう閉じこもるしか選択肢がない。

学生の頃はそれでも学校に行かなければならなかったから出るところはあったが、社会人になって何度も心をおられる内に少しの与えられた仕事時間以外は部屋にいた。

それ以外は大体の時間を父に管理され、少しでも遅くなると爆発するイベントが待っている状態だったからそうならないように必死にこもっていた。

 

だからそれ以外の世界を知らない。もう34歳にもなって。

一応何度か実家から離れて暮らしていた事はあるが、それでも父のしつけ通りの生活を送っていたから外界の価値と触れたことがない。

この世界が優しいと知った事は以前の記事であげた通りだが、それにしたって違いすぎる。

 

そこでふと思ってしまったのだ。

「どれが正解なんだろう?」

おかしいと思っていたがそれこそ私が間違いで、父の刷り込みだと私が思っている事が普通のことなのかな?と頭がこんがらがってきている。

がんばっているつもりが甘えだった、みたいな。

そう思ってしまうことこそが刷り込みなのか?よく分からない。

 

価値観は人それぞれだし、友人の価値観が一般的というわけじゃないのも分かっているつもりだ。

結局は今の私の父が作った価値観で落ち着くのかもしれないし、「おかしいな、普通こうだろう」と思っていた価値観に落ち着くのかもしれない。

親の足かせを外していったその先にまた新しい価値観になるのだろうか?

 

価値観が定まらないから自信が持てない。

常にこれでいいのかなと思いながら足踏みしたり、進んでも常に怖いままだから病んでしまって立ち止まる。

34にもなって情けないと思ってしまい、全てはこれからだと思いながら余計に病む。

 

これからカウセリングを続けていく内に解消されたらいいなと思うが、果たしてどうなるだろうか?